イケガミコフ『21世紀の生存戦略』

新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ。なるべく毎日更新。読者の皆さんと一緒に21世紀を生き抜く力をつけていくのが目的です。左脳的切り口で右脳的題材でも取扱うことを特徴として、世の中の出来事から、その裏にある時代性を読み解いていければと思います。その上で、時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践したい。なかでも、個人が個性を発揮して生きることをメインテーマに据えたいと考えています。

みんなでつくる地下アイドル

今や日本を代表するアイドルとなったAKB48のルーツが
秋葉原の劇場公演にあることは有名だ
 
実は秋葉原には,AKBよりももっとずっと小さな規模で
ライブを行っている「地下アイドル」がたくさん存在している
 
地下アイドルに会える場所として最も有名なのは,
メディアで紹介されることも多い「ディアステージ」
 
訪れる度に多くの発見があるので,
一部をここにまとめておきたい
(といいながら,複数回にわたってしまいそうである)


 
<1. 高いロイヤリティを生み出す消費者参加型サービス>
 
最初は観客席の異様な盛り上がりに驚くことだろう
(もしかしたら,ちょっと引いてしまうかもしれない)
 
しかしすぐに,一見,ステージを置き去りにして
独りよがりに盛り上がっているようにも思える観客と,
ステージの間の強い連帯感に気づくはず

事前に闇練を繰り返したのでは,
とさえ思える観客の振り(いわゆるヲタ芸)の統一美から,
観客席の連帯感は容易に感じられる

しかし,それだけではない.

MCの際の観客とステージの掛け合い,
曲の中でのアイコンタクトなどから,
ステージと観客の一体感も半端ではない

まるで,我々のような「一見さん」からすると,
観客もステージの一部,パフォーマンスの一部であるようだ

ライブがアイドルとファンの合作であると言ってもよい

ほんの一例だが,

MC中に「笑っていいとも!」などで見られる拍手の制御(で伝わりますかね・・・?)
を観客が求めていつまでも拍手をやめず,
ステージ上のアイドルがそれを感じとってやって見せる,などの場面があった.
例えばこのあたりの以心伝心が何とも心温まるのだ
 
こうした生産者と消費者のコラボレーションは,
コアカスタマーのロイヤリティを驚異的に高いものにしており,
一般のマーケティングにおいても大いに参考にすべき点では
 
実際に,地下アイドルに限らず,メイド喫茶においても
「この子は本当はできる子なんだ.今日は勘弁してやってくれ」というように,
常連の客から女の子や店の「フォロー」をされることがある

また,たまたま知人を案内した日が,
ひとりの地下アイドルの「生誕祭」であったことがあったが,
コアなファンが我々「一見さん」にもサイリウム(ペンライトのようなもの)を配り,
ライブを盛り上げるために点灯のタイミングなど細かく指示してくれたこともあった 

彼らにとっては,アイドルと一緒につくる「俺らのステージ」でもあるのだろう

こうした「身内意識」の高い理想的なコアカスタマーが,
特にネット上で強力なインフルエンサーとなって,「彼らの」ブランドを支えている

 

学生「カッコ悪い就活はしない」

就活生とちょくちょく話すが
そのなかでの「あるある」ネタ

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学生「夢は発展途上国の子どもたちを救うこと」

社会人「立派だね,素晴らしい」

学生「まずは大企業で基礎を学びたい」

社会人「堅実だね,素晴らしい(なんの基礎?)」  

学生「でもカッコ悪い就活はしたくない」

社会人「素直だね,素晴らしい(カッコって何?)」    

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この大義と実存のねじれ具合が
時代性をみごとに反映している

もしドラッカーが高校の理事長だったら


社会に出る前に学んでおきたかっこと
学んでおいてよかったことってありますよね 

もしドラッカーが高校の理事長だったら
こんな時間割にしてくれるんじゃないか
という妄想をしてみた 

じぶんがドラッカー先生のおしえを
どれだけわかっているかあやしいけど
コンサルを出てマネジメントをしている
いち社会人の意見としてよんでみてください

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1限目> 哲学
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 ・自分の哲学を持ってもらう前段階として
 ・考え方の軸をいくつか知ってもらう
 ・論点を知るため
 ・論理的思考力を身につけるため
 ・特に,帰納的思考力を身につけるため
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2限目>近代日本史
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 ・明治維新以降の日本史を学ぶ
 ・アイデンティティの一部として
 ・モチベーションのドライバとして
 ・海外の人とのコミュニケーション上,最低限必要
 ・公に向いた生き方を知ってもらうため
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3限目>情報
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 ・インターネット等を活用した情報収集の方法を学ぶ
 ・知識を学ばないことの代替として
 ・意思決定の前提となる情報を,正しく速く収集できるようになるため
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4限目>論理
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 ・論理学,ロジカルシンキング,クリティカルシンキング
 ・論理的思考力を身につけるため
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5限目>数学
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 ・証明と演算
 ・数の感覚を身につけるため
 ・論理的思考力を身につけるため
 ・特に,演繹的思考力を身につけるため
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6限目>科学
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 ・物理・化学・生物ほか,法則からでなく,事象から学ぶ
 ・論理的思考力を身につけるため
 ・特に,帰納的思考力を身につけるため
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7限目>日本語
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 ・古文ではなく,現代日本語の文法を学ぶ
 ・論理的思考力を身につけるため
 ・特に,演繹的思考力を身につけるため
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8限目>創作
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 ・作品でもメディアでも良いので,何かを通じて自己表現を行う
 ・発信する力を身につけるため
 ・自分らしさ知り,磨いていくため
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9限目>マネジメント
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 ・資源配分のあり方,PDCAサイクルなど経営の基礎を学ぶ
 ・将来どんな職業に就いたとしても,「プロ」として働けるようにするため
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10限目>文化祭
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 ・「経営」の授業で学んだことを実際に試行する
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実は今こそ「愛」だった

「まどマギ」に次ぐ2011年のアキバヒットアニメというと,
評価が分かれるところと思うが,
その一角には「シュタインズ・ゲート」が入るのでは


 
例によってザックリと作品を紹介:
(一部ネタバレ注意) 

厨二病な大学生,岡部は,
ひょんなことからタイムマシンを発明する

岡部やその仲間たちが過去を改変していったところ
「世界線」が変わってしまい,あるとき岡部の大切な幼馴染が死ぬ運命となってしまう

どうやってもその運命から逃れられないとわかったところで,
仕方なくそれまでに変えてきた過去を順次元に戻していくことに
 
新しい世界線での大切な思い出が消えてしまうことや,
一度は叶ったはずの仲間の夢を取り消さなくてはならないことなどが岡部を苦しめるが・・・
 

 
引き続き.作品の背景にある時流に考えを巡らせるために,
まどマギとの共通点を紹介したい

まず,「願いを叶えるためには,犠牲が伴う(覚悟がいる)」
ことが強く描かれている点は共通している

そして両作とも,叶えたい願いは,
実は意外と身近で大切な人への“愛”
だということ

どちらの作品も,主人公たちがセカイの命運を握る戦いに巻き込まれるが,
戦う動機は「全人類を救いたい」とかではなく,愛だ


 
うーん・・・

生きる目的や,生まれてきた意味を見出すのは難しい.
みんな「ジョブスみたいにになりたい」とか
「発展途上国の人たちを救いたい」とか言うけれど,
「なんで自分にそんな資格があるのだろう?」と思い悩むはず

けど,大切な人はいるはずだ
そういう意味では「自分にしかできないこと」は,ある!
 

 
⇒全てを犠牲にしても良いと思える強い“願い”は,
多くの場合,身近にいる大切な人の気持ちに応えようとする“愛”
なのかもしれない


 
ちなみに・・・
本作(アニメ)は,最終話までは結構退屈なので(!)
観る側にも覚悟が必要(最高の24話を見るために,はじめの23話には耐えるしかない)

とはいえ,

つい先日(2011年9月下旬),光速を超える粒子発見でタイムマシンができるかも?
というニュースが流れたり,衛星が落ちてきたりしたが,
そうした事柄が予言されていたかのように作中で描かれており,
 
また,作中でがっつりアキバの街が描かれている(うちの前の神社も!)ため,
思わず現実との境界線が分からなくなる?ところなど,見どころは多い

魔法少女になる覚悟

2011年アキバNo.1のヒットアニメは?といえば
間違いなく「まどか☆マギカ」になろう
 
この作品は,「エヴァ」以来のヒットと言う人もいるくらい
確かに大きなムーブメントを起こした

そして,この作品の人気の背景にも
リアルでの時代の流れが関係しそうだ


 
この作品では,
「これといった取り柄はないが,人の役に立ちたい」
と願う主人公「まどか」が,

契約すると,どんな願いも叶えてくれる一方で,
魔法少女として死と隣り合わせの過酷な運命を負わせてくる「キュウベエ」と出会う

 
ところが,まどかの願いは「魔法少女になって世の役に立つこと」なので,
他に自らの運命と引き換えにすべき願いが思いつかない

そこで,まどかを止めようとする友人や,
まどかよりも先に魔法少女になる友人,
契約を勧めるキュウベエらの間で葛藤する・・・

 
ここ成熟した国家,日本でも,まどかのように

就活中の学生「世のためになる仕事がしたいです!」
新社会人「成功して,ビッグな人間になりたい!」
アラサー「こんなはずじゃなかった.起業しようかな」

という人は多い

 
ほんとうに世の役に立つことは,命懸けだ

なんとなく世の役に立つことは,できない.

 
その他一切を犠牲にしてでも,叶えたい願いはあるか?

その願いのためだったら,どんな辛いことでも耐える覚悟があるか?


→大切なのは,耐える覚悟を支える願いの強さなのかもしれない
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自己紹介
ユーゴスラビア生まれ。理工学部を卒業後、A.T.カーニーに入社。様々な業界のコンサルティングを手がけた後、エブリスタ立上げに携わり、同社代表取締役社長に就任。15年3月末に退任し、現在はメディア企業のデジタル戦略コンサルを手がける。グロービス経営大学院「ネットビジネス戦略」講師。
このブログについて
▼新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ▼なるべく毎日更新▼読者の皆さんとご一緒に、私自身も「21世紀を生き抜く力を」つけていくのが目的です▼「左脳的切り口で右脳的題材も取扱う」ことを特徴に、世の中の出来事からその裏にある「時代性」を読み解いていければと思います▼その上で時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践していきます▼なかでも「個人が個性を発揮して生きる」ことを中心テーマに据えたいと考えています。
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