イケガミコフ『21世紀の生存戦略』

新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ。なるべく毎日更新。読者の皆さんと一緒に21世紀を生き抜く力をつけていくのが目的です。左脳的切り口で右脳的題材でも取扱うことを特徴として、世の中の出来事から、その裏にある時代性を読み解いていければと思います。その上で、時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践したい。なかでも、個人が個性を発揮して生きることをメインテーマに据えたいと考えています。

2018年01月

チーターは練習しない

 「チーターは足は速いが、もっと速くなるために100mを何本も走って練習したりすることはない」何かの雑誌でどこかの偉い人が言っていた言葉だ。10年以上前なので、申し訳ないが出典が思い出せない。

 「練習」が大切か?については、賛否両論あると思う。つまり、しかし、私がこのチーターの話で重要なのは「もっと速くなりたい」という目的の部分なのではないかと思う。つまり、人間を人間らしくしているのは、「生存」という目的を超えて「自己実現」を目的としていることにあり、その手段たる「練習」の部分については今日はおいておく。

 「最近の若い者は・・・」という壁画の時代から語り尽くされたフレーズの後で話題に上がることが多くなった「向上心」や「欲」だが、「物欲」は無くしてもいいが「自分への期待」は無くさない方がいいというのが私の持論である。「成長」の弊害を指摘するのは簡単だし、「現状維持」は楽だ。しかし、勿体なくはないだろうか。もともと誰にでも色々な可能性があって、テクノロジーが発達した現代、才能の発揮の機会は広く開かれている。

 「実存は本質に先立つ」時代だからこそ本質は自ら勝ち取るべきだ、と言うのは時代遅れかもしれない。しかし、ポストモダン以降も物事が分散化・量子化しただけで、本質的な構造は変わらない。つまり、かつて30年かけていた自己実現が1ヶ月単位に短縮されただけだ。「練習しないチーター」でいることのリスクはむしろ高まっている。

今日は法政に勝ったか?

 通っていた高校のラグビー部の部室の外には、「今日は法政に勝ったか?」という看板が掲げられていた。高校の風景で他にこれといって記憶はないが、なぜかこの看板のことだけはよく憶えている。この看板、当時はただ「面白い看板だな」くらいの感覚だったと思うが、今思い返すととてもいい。

 「今日は法政に勝ったか?」という言葉には、一文字も無駄がない。「今日は」も「法政に」も「勝ったか?」も、全て。「今日は」という最初の三文字は「未来」よりも「現在」の価値が高まった、不確実性の高い現代を予測していたのだろうか。最後の「勝ったか」という言葉は反対に、成熟した現代において私たちが忘れつつある概念だが、この看板は「それでいいのか」と問いかけているようだ。人生勝ち負けはなくても、人間に生まれたからには目標は持つべきではないか、と。もちろん現代においてはその目標に多様性が認められるべきであり、だからこそ「法政に」という言葉がちゃんと入っている。具体的な目標だ。

 先日、徒競走で「順位をつけない」運動会が、空想ではなく実在するという話を聞いて頭がクラクラした。「世界でひとつだけの花」になるのは心地よいが、市場で評価されない花ばかりが生み出され、長い目で見ると全員で「ゆでガエル」となっていたのでは本末転倒だ。これ以上、日本社会にゆでカエルを送り込まないでいただきたい。

 今日の目標がないのに、10年後の夢を語る人間は自分を欺く詐欺師だ。具体的なベンチマークがなく個性を叫ぶ人間は何者にもなれない。勝ち負けは関係ないと言っている人間は、はじめから負ける言い訳をしているのだから勝てるわけがない。「今日は法政に勝ったか?」という言葉はそうした甘えの前にたった10文字で、厳然と存在する。あの看板は、まだ母校に掲げられているだろうか。

戦争広告代理店

安倍総理大臣が、総理大臣としては初めて
旧ユーゴスラビアのセルビアを訪問し、
ブチッチ大統領と首脳会談を実施しました。






ユーゴスラビアといえば、
今年こそは祖国?のために何かしたい!
と思って、
年末年始にこんな本を読みました。




これが、期待以上に良かったです。

ユーゴ関係ない人にとっても
面白い内容だと思います。

個人的には
自分がベオグラード生まれだからといって
旧ユーゴスラビアの中で
ことさらセルビアに肩入れするつもりも
ないのだけれど、

なんでセルビアが一方的に
悪者になっているのだろうか?

ということはずっと不思議でした。

ガンダムでさえ、ジオン軍だけが
悪というふうには描かれていません。


その謎が、この本を読んで解けました。

セルビアに悪のイメージをつける上で
PR会社が随分と活躍したようです。

自国に対する国際世論の風当たりが
どんどん悪化していっても、

わざわざアピールすることはない、と
メディアの前で格好つけない
セルビア人の不器用さは
どこか憎めないものがあります。

ユーゴに生まれて、
デジタルメディアを扱う身としては、

何かやるべきことがある、
そう思わずにはいられません。


日本も他人事ではないですよね。

サンフランシスコとの
姉妹都市解消が云々、といった
ニュースが話題ですが、

うーん

色々と
考えさせられるものがあります。

YouTubeに投稿を始めてみた結果・・・

  • 先月から、YouTubeに投稿を始めました
  • キッカケは、ユーチューバーのインターン生が加入したこと
  • 出役もインターン生たちにお願いすることにして、始めてみました

  • 「ナイトプール」なんかもそうでしたが、「インスタ映え」が流行語になったように、2017年はインスタが注目された年でした
  • しかし、その影で着々と影響力を増しているのが実はYouTubeです
  • 「フィッシャーズ」がJCJK流行語にランクインしていたように、視聴者層が小学生からその上の層に持ち上がってきています

  • というわけで、たいぶ遅ればせながら始めてみたYouTubeですが、出演も編集もインターン生任せとなってしまってる代わりに、少しですが裏側で「大人力」を発揮しておくことにしました(出遅れた分の時間を買うくらいの感覚で)

  • 具体的には、以下の3段階です。
  • まず、企画段階で、きちんとターゲットを決めておくことです。それも、ある程度こだわりを持った「コアなファン」に狙いを定めます
  • そして、制作段階で、その層が「参加してくれる」ような余白をつくる
  • 後はその層に「ピンポイント」で露出するだけです(宣伝)

  • 結果として、4本目にして公開した動画の再生回数が10万回を突破しました

  • この動画では、スカイラインGT-Rという、世代によっては大変懐かしいスポーツカーのファンをターゲットにしています
  • 私の父もこの車が好きで、学生時代に父の車を峠で廃車にしたことは今でもいい思い出です大変反省しております。
  • 今回は、年末の会食で取引先の偉い方がやはり「この車のファンだ」とお話しして下さったことが制作のキッカケとなりました

  • 動画の内容については、狙いを定めたコアな層が「参加してくれる」余白があることが重要です
  • 今回の動画でいうと、編集があがってきた時点で色々と気づくことがありましたが、あえてそのままにした箇所がかなりあります(「スーパーカー」「レース用の車」という表現や、サムネイルでナンバーにモザイクがかかってない、など)
  • 実際に動画についたコメントを見て、完璧な動画を投稿するよりも、視聴者にコメントしてもらう余白が大事だと改めて感じました。

  • 演出は、正直ユーチューバーのインターンにお任せです
  • ただ「大人力」の発揮という面では、少しばかりの制作費を投じて素材に「本物」を用意することがポイントだと思います
  • 今回の動画でいうと、実際にR35GT-Rを借りるということと、それを東大自動車部の子に運転してもらう、というようなところです

  • 宣伝は、ここは今の時代ならではですが、少額の広告費をYouTubeに支払うことで、自分の知り合い以外にも作品を見せることができます
  • ここでのポイントは、見せたい相手に「だけ」見せることができるということです
  • 昔であれば、どこかに枠を買って、「広告の前を1万人が通り過ぎで、そのうち100人が見てくれたら、その中で5人くらいが商品のターゲット・・・」という具合(この場合、ターゲットの含有率は0.05%)だったのが、今はこの「5人だけ」を直接指定できるのです。
  • アドテクノロジーの進化によって、広告主にとってターゲットあたりのコストは下がり(上記の例であれば2000倍効率が良いことになります)、消費者にとっても明らかに自分と無関係な広告が表示されなくなります

  • 今回の動画では、スカイラインGT-Rに興味がある人だけに動画を見てもらいます
  • どうしてそういう人が特定できるかというと、普段皆さんがgoogleやYouTubeの検索欄に入れているキーワードや見ている動画の傾向が、全て記録されているからです
  • 動画の企画段階で、コアなファンがいる題材を選ぶのも、上記のようなテクノロジーの進化があるからこそです
  • 今回も、GT-Rが大好きな人たちが見てくれたからこそ、コメント欄が炎上した盛り上がったのだと思います。

  • お気づきの通り、金額的には大した「大人力」ではありません。個人が出せる範囲です。
  • 少しの金額で、個人であっても思ったことが実現できるのがインターネットのいいところです。
  • ただ勘違いしてはいけないのは、工夫次第で「少し」のお金でもできる、というだけで、タダではありません

  • インターネットというと、シンデレラストーリーが取り上げられがちで、「弱者の見方」と思われることもありますが、実際は、「強者の見方」という面と、両面があります
  • インターネットという広大な空間で、根性だけで作品を発表するようなことは、砂漠に水を撒くようなものです
  • 戦略と資本が両方重要です

  • 以上、ご参考までにここまでの取組みを共有させていただきました
  • まだまだ「やりながらわかる」ことも多いと思います。
  • 正直、コメント欄の荒れ具合を含むYouTube独特の文化などは、知識では知っていましたが実際に肌で感じるとなると、全く異なるものでした。

  • 勿論、動画の内容もまだまだです。これからなるべく毎週更新して、だんだんと良くしていきますので、温かい目で見守って下さい (^^;


謹賀新年 ◇平成三十年◆

旧年中は大変お世話になり、
心より感謝申し上げます。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど
宜しくお願い申し上げます。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

年頭に際し新年の抱負を申し上げ、
御挨拶に代えさせていただきます。

なお近況につきましては
年末の一連の投稿にて
ご報告の通りですので、

そちらもお時間ありましたら
ご高覧賜われましたら幸いです。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

昨年夏頃、取引先銀行様に
前年度の決算の概況を説明した際、

弊社がいわゆる個人商店として
今後、成長としては横ばいで
一定の事業規模の堅持を望むのか、
または会社組織としてさらなる
成長を望むのか、

副支店長様が何気なく方針を
お訪ねになったことがありました。

確かに個人商店として続ければ
会社員時代よりも幾分豊かな暮らしを
安定的に継続することができる
かもしれません。

しかし会社設立時の精神を
思い起こせば、それは
私の望むところではありません。

🌸 🌸 🌸

思えば皆さまに我儘をお赦しいただき
独立した時分には、
今のような事業内容と規模になるとは
一分も想像していませんでした。

そもそも、当時は恥ずかしながら
具体的な事業構想すらなく、

ただ単純に(当時の)
親会社による政策の変更で
代表職の任を離れることができる
絶好のタイミングが現れた
というだけのことでしたから、

創業の動機としては、とても
褒められたものではありません。

🌸 🌸 🌸

ただ一方で、会社員ではなく
事業家として生きるという
生き方を選択する理由はありました。

その年は戦後七十年の節目に当り、
平和の時代に生を受けたことを
有難く思う一方で、

それ故に自分が生命を賭けて
成し遂げるべき仕事は、
自らすすんで見つけ出すべきであり

そのためにはどこかで
会社員を卒業しなければならない
という思いがありました。

当時の私には、
このままの成長角度で
(自分がしてもらったように)
次の世代に対して何か遺せるのか
という「焦り」もあったように
思います。

今思い返すと無謀な第一歩でしたが、
その選択を今日まで後悔せずに居れるのは
皆さまの御支援があったからこそと、
改めて感謝申し上げます。

🌸 🌸 🌸

上記のような創業当時の精神に
立ち還ると、

私一人の食い扶持や心理的な安寧は
もとよりこれを求めておらず、
むしろ自らの命を燃やす大義を求めて
今の生き方を選択したのですから

このまま個人商店で終えることに
何の意味もありません。

前年と同じ一年を過ごすのであれば
それは私にとっては失敗です。

🌸 🌸 🌸

大義なき成長に何の意味があるのかと
疑問視される方もいるかもしれません。

よく、
「事業の目的が、起業という手段に
先立つべし」という意見がありますが
私は逆だと考えています。

個人としても法人としても
心技体を整えたところに
社会から大命降下するように
使命に気付かされるものであり、

果たすべき役割の大きさもその時々の
会社の器に合わせて変わるべきもの
であると思います。

幸い、先輩方の御厚情に恵まれて
私および弊社が果たすべき使命は

戦略とITを活用したヒット作づくりに
個人の才能の支援、
働き方改革への挑戦と、

創業当時に比べて既に輪郭が
明らかになりつつあります。

「会社」と「事業」は
心身並行論の如き「両輪」
と考えるのが
良いのかもしれません。

🌸 🌸 🌸

前置きが長くなりましたが、
今年はもう一度創業の精神
に立ち還り、

毎年2倍以上の成長
を遂げる会社にする、

ということを目標とします。

本来、
世界の進運に遅れざらんことを
期すならば成長率2倍では
お叱りを受けそうですが

毎年2倍ということであれば
3年後に8倍ですから、

その頃には少しずつ
報国の願いも叶い、
お世話になった皆さまにも
恩返しができるように
なっているのではないかと思います。

🌸 🌸 🌸

至らぬ点も多いかと存じますが
本年も変わらぬ御指導ご鞭撻のほど
宜しくお願い申し上げます。

5月17日にビジネス書発売!
自己紹介
ユーゴスラビア生まれ。理工学部を卒業後、A.T.カーニーに入社。様々な業界のコンサルティングを手がけた後、エブリスタ立上げに携わり、同社代表取締役社長に就任。15年3月末に退任し、現在はメディア企業のデジタル戦略コンサルを手がける。グロービス経営大学院「ネットビジネス戦略」講師。
このブログについて
▼新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ▼なるべく毎日更新▼読者の皆さんとご一緒に、私自身も「21世紀を生き抜く力を」つけていくのが目的です▼「左脳的切り口で右脳的題材も取扱う」ことを特徴に、世の中の出来事からその裏にある「時代性」を読み解いていければと思います▼その上で時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践していきます▼なかでも「個人が個性を発揮して生きる」ことを中心テーマに据えたいと考えています。
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