イケガミコフ『21世紀の生存戦略』

新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ。なるべく毎日更新。読者の皆さんと一緒に21世紀を生き抜く力をつけていくのが目的です。左脳的切り口で右脳的題材でも取扱うことを特徴として、世の中の出来事から、その裏にある時代性を読み解いていければと思います。その上で、時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践したい。なかでも、個人が個性を発揮して生きることをメインテーマに据えたいと考えています。

歴史・社会

終戦の日に読みたい本

まずは、
これまでブログでご紹介した本
について、まとめます。

『昭和天皇独白録』

「『両論併記』と『非決定』」

終戦の日に読みたい5冊の本

映画『日本のいちばん長い日(2015年版)』感想

戦後71年。誰の責任か。

なお、
映画『この世界の片隅に』も、
9月にパッケージが
発売になるようです。


この世界の片隅に [Blu-ray]
のん
バンダイビジュアル
2017-09-15


こちらも、
戦時中の広島を舞台とした作品として、
改めて挙げておきたいですね。

原爆がテーマ、というと、
なぜか全国の図書館に
配架されている某漫画作品が
圧倒的知名度だと思いますが、

こちらの映画は
イデオロギーによらず
より等身大で、

これまでの戦争関連作品には
ちょっと抵抗があった方にも
観ていただきたい作品です。

私はというと今年は山岡荘八の
こちらの小説を読んでいます。



こちらは反対に、かなり
作家先生の仮説にもとづくもの
となってますので、

あくまで「読み物」として
「そういう見方もあるのか」と
楽しむのが良さそうです。

こうした小説で当時のことに色々と
思いを巡らせることも良いですが、
個人的には、

この記事で紹介した
「愛の統率 安達二十三」
の本の中にある、

安達中将が家族にあてた遺書
のような、
そのままの「事実」の方が、
ストレートにグッとくるものが
あります。

一年に一回、この時季だけは、

私たちの「今」が
「過去」の尊い犠牲の上に成り立ち、
私たちが「未来」に大きな責任を負う
ということを、
改めて考える時季にしたいと思います。

皆さんも、関連作品を読んでみて下さい。


昭和天皇独白録 (文春文庫)
寺崎 英成
文藝春秋
1995-07-01













戦後71年。誰の責任か。

終戦の日を迎えるにあたり
毎年、何らか
本読んだり映画を観たり
するようにしている。

今年はどうしようか
と考えたときに、ふと、
ある方に教えてもらったことが、
頭を過ぎった。

・ ・ ・

日本は何か問題があると、
それを個人の責任にして
皆でそれを叩く傾向があるが、

外国では誰かのミスも皆の責任
と考える風土がある。

つまり、問題が起きた背景や構造を
考えることができる。

日本人が一見して無責任なのは、
反対にむしろ個人の責任に対して
厳しすぎるからだ、と。

・ ・ ・

日本人社会における
責任の所在の曖昧さは
その全体主義に起因すると
(漠然と)
思っていただけの私にとって、

この指摘は、目からウロコだった。

不正会計、不正操作、
違法ではないが不適切・・

確かに悪いことが悪いのは、
間違いない。

皆で一斉に悪者を吊るしあげて、
それで満足してしまっているような
ところがあるのは否めない。

吊るしあげた後は、
「正義の味方ゴッコ」
の「次の標的」を探す
だけ、というふうに。


そうした傾向に対する違和感
はもともとあったのだけれど、

それと
社会における日本人の
振る舞いとを
結びつけて考えたことは
それまで無かった。

社会における振る舞い、
というのは例えば、

会社で会議を開いても、
誰も決めようとしない、
責任を取ろうとしない 。

「みんなで決めた」
「その場の空気が決めた」
それも
「仕方なく決めた」
「他に方法がないから」
という言い訳つき。

というようなことだ。

その背景にある理由が、
その時、わかった気がした。

・ ・ ・

前置きが長くなったが、
そんな気づきがあったからこそ、

今年の終戦の日には、
「特攻の生みの親」として
槍玉に挙げられることも多い、

大西瀧治郎についての
本を読むことにした。

ほんとうは
「特攻の生みの親」は
他にいるはず。

もちろん、個人ではなく、
特攻というものを生んだ
背景であり、構造だ。

その背景や構造は、
もしかしたら今でも
変わらないかもしれない。

だとしたら、
それをひとりの軍人に背負わせて、

あるいは「戦前の日本」という
まるで今の日本とは非連続な
何かの「怪物」を仕立てて背負わせて

表面上だけ片付けてしまうことは、
実はとても、危険なことだ。

実際に体験することは出来ないけれど、
なるべく演出なしで
生の事実に近いことを知りたい。

そう思って、今回は、
ジャーナリズムに近い人が書いた
作品を読むことにした。

(過去に大西瀧治郎に関する
映画を見たことはあったけれど)




・ ・ ・

読みながら、
色々と感じることがある。

この悲劇は現代も起こりうる。

特定の個人にも、
戦前の日本人という記号にも、

全ての罪を着せて
片付けることは出来ない。

この本に流れている時間の
72年後に、今がある。

この本に登場する人物の孫やひ孫は、
今、私の横にいる人かもしれない。

すべては、繋がっている。
 
・ ・ ・ 

最後になりましたが、
戦争で亡くなられた方々の
ご冥福をお祈りします。

また、当時、子供や孫の世代、
つまりは現代の僕たちの世代
のことを想って、
 
全力で行動して下さった、
全ての方々に、
改めて深く感謝を申し上げます。
 

文化の日、何の日だか、知ってますか?

こちらの記事でも
ちょこっと触れてますが、


 今日、文化の日は、
日本国憲法公布の日です。

憲法の中身を知っておくことも
大切ですが、

せっかくの機会なので
憲法ができた経緯について
知っておくのも良いと思います。


☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

一番のオススメは、

ノーベル賞?日本の「平和憲法」は誰が作ったか?

 
でもご紹介したように、
半藤一利さんの「昭和史」
を読むことだと思いますが、






時間がない人、疲れている人は
マンガでも良いと思います。

これを機にマンガで
近代史をおさらいするはどうでしょう?

いくつかご紹介します。

☆★☆★☆★☆★

憲法にフォーカスしたこちらのマンガ。


IMG_0333
IMG_0334

IMG_0332

(「日本国憲法 ーまんがで読破ー」(バラエティ・アートワークス))

日本国憲法 ─まんがで読破─
バラエティ・アートワークス
イースト・プレス
2013-09-06



☆★☆★☆★☆★

NHK番組の漫画版。

こうしたNHKの取組みは
放送と出版の連動の観点からも
興味深い。。

2015-11-03-11-11-51

2015-11-03-11-12-21
(「NHKその時歴史が動いたコミック版 昭和史終戦・平和編 」ホーム社 )



☆★☆★☆★☆★

恥ずかしながら
境港の記念館に行った時に
知ったのですが、

「ゲゲゲの鬼太郎」水木先生が
書かれている「昭和史」も。

2015-11-03-11-43-02

2015-11-03-11-42-24

(「コミック昭和史(6)終戦から朝鮮戦争」講談社)






☆★☆★☆★☆★

これらに加えて、例えば、
各社から発行されている
子供向けのまんが「日本の歴史」も
ありますよね。

近代史のように、
解釈の余地のあるテーマについては、

何冊かに目を通せると、
見方が偏らなくて良さそうですね。

ここでは具体的な経緯や、
それについての感想は書きませんので、

是非皆さんの自身で
本やマンガに目を通してみてください!
文化の日ですし。


それでは、よい休日を!

 

広島・呉まとめ。海上自衛隊呉地方総監部など訪問しました。

G1という会合で
広島に行っておりました。

個人的には
小学校の修学旅行以来
の広島でした。

色々と貴重な場所にも
行かせていただきましたので、
ここに写真などまとめます!












少しだけ真面目な話を
書いておきますと、

G1メンバーの皆さまや、
地域の事業化の皆さまと
お話しさせていただき、

次の事業を準備するにあたって、
大変貴重な刺激を
多くいただきました。

また、海上自衛隊
呉地方総監部の方々にも
大変お世話になりまして、

国のために文字通り
命懸けで働かれている
方々のために、

自分は何ができるのか、
ということを
改めて考えさせられました。

こうした気付きは
小さくても早々にまず第一歩、
行動に移していくことが肝心
ですが、

まずは自分自身が
怠けてしまわないように
今日の気持ちをここに
記しておきたいと思います。









 

総力を将来の建設に傾ける

今年の終戦の日は土曜日と重なり、
九段は多くの人でごった返している。

終戦の日を迎えるにあたって
先人への感謝が第一であることは
言うまでもないことだが、

戦後 70年の節目を迎える今年からは、
「未来」のことも考えていかなければ
私たちの責任は果たせない。 

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+. 

私の持論では、
「未来は過去の延長にしかない」。

つまり、未来を考える上で
過去を知ることは大切である。

そして、「未来」を考える
出発点として重要な文章が、
実は終戦の詔勅、
いわゆる玉音放送である。

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+. 

玉音放送といえば
「堪え難きを堪え」の部分が
有名ではあるが、

実は最終段落には、
私たちが未来を考える上で
出発点となる
メッセージも含まれている。

こちらのサイトから引用する。

宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ

(口語訳)
ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。
 あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。


☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

決して何か具体的なことが
書かれているわけではないが、

文章が書かれた文脈を踏まえると、
一言一言が非常に重い。

第三の原爆が落とされたり、
米ソで日本が分割されたり
しかねない情況のなかで、

何とかこの詔勅を出したのだ。


あえてわかりやすく
話を小さくして例えるなら、

死の床に臥した
おじいさんおばあさんが

最後の力を振り絞って
あなたの両親に向けて
孫であるあなたを「頼む」
と言って力尽きた、

とでも言うような場面。

どう受け取るかは
受け手次第ではあるものの、

重い言葉であることは
間違いない。

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.


過去を起点に、未来を考える。


その時には、評論家ではなく
「行動する」人間でなければ、
先人たちの「意を体する」
ことに及ばない。

ここ二十年、
日本が「世界の進運」に
後れを取ってしまったことは
不覚という他無いし、

特に私たちの世代は、
戦後の大復興を遂げた
先輩方の興した大企業、
高速道路や新幹線を
「使わせてもらう」ばかりで、

何ら新しいものを
生み出せていないから、

忸怩たる思いと恥ずかしさで
いっぱいなる。

しかし、それでも、
悔やんでいても仕方がない。

70回目の終戦の日は、

自分にとって、
「総力を将来の建設に傾け」る
こととは何かを具体的に考えて、

行動に移していくための
出発点としていきたい。


5月17日にビジネス書発売!
自己紹介
ユーゴスラビア生まれ。理工学部を卒業後、A.T.カーニーに入社。様々な業界のコンサルティングを手がけた後、エブリスタ立上げに携わり、同社代表取締役社長に就任。15年3月末に退任し、現在はメディア企業のデジタル戦略コンサルを手がける。グロービス経営大学院「ネットビジネス戦略」講師。
このブログについて
▼新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ▼なるべく毎日更新▼読者の皆さんとご一緒に、私自身も「21世紀を生き抜く力を」つけていくのが目的です▼「左脳的切り口で右脳的題材も取扱う」ことを特徴に、世の中の出来事からその裏にある「時代性」を読み解いていければと思います▼その上で時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践していきます▼なかでも「個人が個性を発揮して生きる」ことを中心テーマに据えたいと考えています。
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