イケガミコフ『21世紀の生存戦略』

新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ。なるべく毎日更新。読者の皆さんと一緒に21世紀を生き抜く力をつけていくのが目的です。左脳的切り口で右脳的題材でも取扱うことを特徴として、世の中の出来事から、その裏にある時代性を読み解いていければと思います。その上で、時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践したい。なかでも、個人が個性を発揮して生きることをメインテーマに据えたいと考えています。

21世紀の生存戦略

チーターは練習しない

 「チーターは足は速いが、もっと速くなるために100mを何本も走って練習したりすることはない」何かの雑誌でどこかの偉い人が言っていた言葉だ。10年以上前なので、申し訳ないが出典が思い出せない。

 「練習」が大切か?については、賛否両論あると思う。つまり、しかし、私がこのチーターの話で重要なのは「もっと速くなりたい」という目的の部分なのではないかと思う。つまり、人間を人間らしくしているのは、「生存」という目的を超えて「自己実現」を目的としていることにあり、その手段たる「練習」の部分については今日はおいておく。

 「最近の若い者は・・・」という壁画の時代から語り尽くされたフレーズの後で話題に上がることが多くなった「向上心」や「欲」だが、「物欲」は無くしてもいいが「自分への期待」は無くさない方がいいというのが私の持論である。「成長」の弊害を指摘するのは簡単だし、「現状維持」は楽だ。しかし、勿体なくはないだろうか。もともと誰にでも色々な可能性があって、テクノロジーが発達した現代、才能の発揮の機会は広く開かれている。

 「実存は本質に先立つ」時代だからこそ本質は自ら勝ち取るべきだ、と言うのは時代遅れかもしれない。しかし、ポストモダン以降も物事が分散化・量子化しただけで、本質的な構造は変わらない。つまり、かつて30年かけていた自己実現が1ヶ月単位に短縮されただけだ。「練習しないチーター」でいることのリスクはむしろ高まっている。

今日は法政に勝ったか?

 通っていた高校のラグビー部の部室の外には、「今日は法政に勝ったか?」という看板が掲げられていた。高校の風景で他にこれといって記憶はないが、なぜかこの看板のことだけはよく憶えている。この看板、当時はただ「面白い看板だな」くらいの感覚だったと思うが、今思い返すととてもいい。

 「今日は法政に勝ったか?」という言葉には、一文字も無駄がない。「今日は」も「法政に」も「勝ったか?」も、全て。「今日は」という最初の三文字は「未来」よりも「現在」の価値が高まった、不確実性の高い現代を予測していたのだろうか。最後の「勝ったか」という言葉は反対に、成熟した現代において私たちが忘れつつある概念だが、この看板は「それでいいのか」と問いかけているようだ。人生勝ち負けはなくても、人間に生まれたからには目標は持つべきではないか、と。もちろん現代においてはその目標に多様性が認められるべきであり、だからこそ「法政に」という言葉がちゃんと入っている。具体的な目標だ。

 先日、徒競走で「順位をつけない」運動会が、空想ではなく実在するという話を聞いて頭がクラクラした。「世界でひとつだけの花」になるのは心地よいが、市場で評価されない花ばかりが生み出され、長い目で見ると全員で「ゆでガエル」となっていたのでは本末転倒だ。これ以上、日本社会にゆでカエルを送り込まないでいただきたい。

 今日の目標がないのに、10年後の夢を語る人間は自分を欺く詐欺師だ。具体的なベンチマークがなく個性を叫ぶ人間は何者にもなれない。勝ち負けは関係ないと言っている人間は、はじめから負ける言い訳をしているのだから勝てるわけがない。「今日は法政に勝ったか?」という言葉はそうした甘えの前にたった10文字で、厳然と存在する。あの看板は、まだ母校に掲げられているだろうか。

『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』本日発売

拙著、
『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』
が本日発売となりましたので、
お知らせいたします。




本の発売日というのは少しクセもので、
確実に店頭に並ぶのは都内でも
明日(5/18)以降となりますので、

書店で買っていただける方は
明日以降にお求めいただけましたら
幸いです。

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

買っていただける方も
そうでない方も、
今後の展開にご注目下さい!



本書の公式ホームページでは・・・

『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』公式ページ

今後、占い感覚の『年収診断』
が楽しめるようになるほか、

対談動画コンテンツ
も配信予定です!



さらに、こちらの
フェイスブックページでは

『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』Facebookページ

本書の一部を
期間限定で無料公開中。
しかも、毎日更新しています!

こちらでも
対談動画を配信していくほか、

感想や相談などをいただいた場合は
そのご紹介もしていく予定です!

読者が集まれる場所になったらと
勝手に思っています。
 


それでは、重ねてのお願いとなりますが、
本書をどうぞ宜しくお願い申し上げます。






 

出版決定!!5.17発売!『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』

皆さまのご支援のお陰で、
5月17日に初のビジネス書が
出版されることになりました!!

版元は小学館さんです。





その一部はこちらに投稿していた
記事の改稿版ですが、
ここに掲載しきれなかった記事も
多数含まれています。
(半分以上は新たに追加しています)

出版にあたり、
関連する記事をこちらのブログからは
一度取下げさせていただきます。

もちろん掲載したままにしても、
本が売れなくなるということはないですし、
出版社から要請があったわけでもないのですが、

かなり改稿しているので
単純に出来の良い方を見ていただきたい
という気持ちからです。

代わりに、書籍の公式フェイスブックの方で、
期間限定配信をしていきます。
 

是非、こちらの方でお楽しみ下さい。

『会社を辞めて年収が上がる人、下がる人』 Facebookページ



まずは皆さまのご支援のお陰で
無事出版へと至ったこと、
心より感謝申し上げます。

引き続き当ブログを宜しくお願いいたします。



 

習慣化するまでが生存戦略 〜生存戦略の全体像

第二章 生存戦略(基礎編)

私にとって「生存戦略」とは、

もともとは、何かしらの
「戦略」を 策定するものでした。

中長期的に自分のありたい姿を定義して、
今の自分とのギャップを明らかにし、

どうしたらそのギャップを
詰められるかを考える。

そうした類のものでした 。


しかし、外部環境の変化の激しさと
不確実性の高まりに 気づくにつれ、

「生存戦略」も、策定よりも、
実行する部分が大切だと
考えるようになり、

さらにそれが進んで、
どう継続して運用していくか、
を中心に考えるよう、
変化していきました。


これまでに見てきた4つの精神も、
単なる理論ではなくて

「具体化して、実行し、習慣化する」

この一連の流れを通じて
運用の品質を高めていくことが
重要です。 


図2が全体像だとした時に、

ss21_chart
図2 生存戦略の全体像


この章ではこれから、
生存戦略の4つの精神を、順番に
紐解いていきたいと思います。

具体化から習慣化するまで、
ということで、

理論・型・訓練の順に
見ていきます。

私の場合、習得の順番は
概ね図3の通りです。

ss21_chart_2
図3 生存戦略の習得例

(必ずしも1対1対応する
ものではありませんので、
大まかに、ですが)


今回、本書を読んでいただいた
皆さんには、

本書で書いたことを
実際に実行してもらうことは勿論、

習慣にして定着させていただくことで、

本書の価値(バリュー)を
最大化していただくことが
できるものと思っています。


どんなに理路整然としていても、
コミュニケーションの受け手に
影響を及ぼさないものでは
意味がありません。

例えば、もし本書が

「これからの時代は
基礎的な能力を鍛えることが
大切です」

で終わってしまっていたら、

実行しようにも、
「基礎的な能力を鍛えること」が
抽象的すぎて、

それが何を指しているか
わかりませんから、

実行しようがありません。

実行できないものは、
習慣にできるわけがありません。


ビジネス書について、

皆さんは、
「へぇ」で終わった本の内容を
どこまで思い出せるでしょうか。

私の場合は、
(私の記憶力に問題があるせいも
ありますが、)

殆ど思い出せません。


一方で、
今でも記憶に残っている本も
あります。

それらは、
本を読んだ後で
自分の言葉で捉え直し、
自らも発信し、

実際に行動したり、
行動を変えたりしたような本です。


ビジネス書も、
ダイエット本や
禁煙のための本、
スポーツの解説書などと
同じでなければならない
と思います。

「読んだ後」が肝心で、
減量や禁煙に成功したり
スコアが上達する、

などの成果が出るべきだと思います。


「21世紀の生存戦略」も
皆さんの役に立つために、

本書を閉じたら、すぐに
何かを実行できるような
形にしたいと思います。


実はそれ自体がそもそも、
生存戦略の精神の1つ、

「現在の重視」に従った
のひとつの例でもあります。


それではいよいよ、
「基礎的な能力を鍛える」という、
最初の項目から考えていきましょう。 
 
5月17日にビジネス書発売!
自己紹介
ユーゴスラビア生まれ。理工学部を卒業後、A.T.カーニーに入社。様々な業界のコンサルティングを手がけた後、エブリスタ立上げに携わり、同社代表取締役社長に就任。15年3月末に退任し、現在はメディア企業のデジタル戦略コンサルを手がける。グロービス経営大学院「ネットビジネス戦略」講師。
このブログについて
▼新卒外資コンサルからIT企業社長となった著者が、自身の備忘も兼ねて日々の心境を綴るブログ▼なるべく毎日更新▼読者の皆さんとご一緒に、私自身も「21世紀を生き抜く力を」つけていくのが目的です▼「左脳的切り口で右脳的題材も取扱う」ことを特徴に、世の中の出来事からその裏にある「時代性」を読み解いていければと思います▼その上で時代性に合う生き方、新しい生きる力を提案し、自らも実践していきます▼なかでも「個人が個性を発揮して生きる」ことを中心テーマに据えたいと考えています。
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