2016年度(2016年4月〜2017年3月)の業績について、報告させていただきます。

2017年6月30日
お世話になっている皆さまへ
サクラス株式会社
代表取締役 池上真之

事業の概況について


1.       主要な経営指標について

 期初より推進してきた組織体制の強化により、売上高は前期比5倍に伸長し、目標としていた水準を達成しました。
 売上成長に伴い営業利益も増益となりましたが、組織体制の強化に伴う外注人件費の増大に伴い、売上高総利益率は低下傾向にあります。


2.       事業の内容について

(1)    経営コンサルティング事業

 弊社では、「デジタル×エンターテイメント」領域を強みとして、経営幹部の方を対象としたコンサルティングサービスを提供しています。
 具体的な支援内容は、新規事業戦略、マーケティング、組織改革等であり、案件毎に主に外資系戦略コンサルティングファーム出身のアソシエイト(弊社協力メンバー)をアサインしています。


(2)    デジタル・マーケティング事業

 戦略立案から実行までを一気通貫で進められることを強みとして、顧客企業様のデジタル・マーケティングの強化を支援しています。
 具体的な支援内容は、SNS広告、インフルエンサー・マーケティングやアドテクノロジーの活用ご支援等であり、案件毎に主に大手IT企業出身のアソシエイトをアサインしています。

(3)    当社の特徴及び強み

 当社の特徴は、戦略的なマネジメント手法やデジタルマーケティングを、従来はそれらとは馴染みが薄いとされていたエンタメ領域の顧客企業様を対象に、導入支援にあたっている点にあります。
 実際には、「右脳的」なエンタメ業界でも、新規事業やマーケティングなど領域によっては前述のような「左脳的」アプローチが必要とされています。しかし、そのためには、現場のコンサルタントやプロデューサーに高い適応能力が求められます。
 当社では、「全員をパートタイムとする」など、コンサルティング業界の常識に拘らない方針を打ち出すことで、「右脳的」「左脳的」視点を両立させ得るスター人材の協力を得ることに成功しています。


3.       対処すべき課題について

 当社の現在の事業の柱のひとつである経営コンサルティングサービスは、既に成熟した市場であり、安くないフィーを負担できる顧客企業も限られることから、事業者間の競争が激しい領域です。
 また、もう一方の柱であるデジタル・マーケティングの領域は非常に変化のスピードが速く、市場は急速に拡大しているものの、新規参入企業の増加に伴い競争環境も激化しています。
 このような厳しい競争環境の下、当社の一層の成長と持続可能性を担保する上では、独自の無形資産の積み上げと専門性の強化が欠かせないものと認識しています。
 以上を踏まえ、当社としましては、以下の具体的な課題に取り組んでまいります。

(1)    組織体制の強化

 当社の代表である池上真之は、営業から納品まで、当社のバリューチェイン全般において重要な役割を果たしています。そのため、前期は特定人物への依存度の引き下げを目標に、組織体制の強化に取組んでまいりました。
 結果として、業界の超一級のスター人材とアソシエイト契約を締結し、既存案件については、すべてのお客さま・案件において担当者を決定・追加し、サポート体制を強化しました。
 一方で、新規顧客を獲得する営業プロセスについては、依然として代表個人へ大きく依存していることから、今期も引き続き組織体制の強化に取り組んでまいります。

(2)    商品力の強化

 前項で掲げた営業体制の強化のためには、商品力を強化する必要があります。優秀な営業人材の獲得のためには、魅力的な商品が必要となるためです。
 これまでは、「優秀な人材」と「(既存の)インターネット広告」を商品として取り扱ってまいりました。しかし実際には、これらは必ずしも当社の仲介を必要とした商品ではなく、現在は、当社のマーケティング力や一気通貫での実行力を理由として受注を伸ばしておりますが、将来にわたり持続可能性の高い商品ではありません。
 そのため、来年度からは当社専売商品の販売も取り入れ、中長期的にはその比率を徐々に伸ばしていくことが重要と考えています。具体的には、コンサルティングやデジタル広告におけるメソッドのパッケージ化と、関連会社開発商品「SKiP!」の取扱いを進める予定です。

(3)    ブランドの強化

 前項で掲げたような商品力の強化と並行し、スター人材の確保も依然重要な課題です。前期は人材の獲得に注力した結果、外資コンサル経験者・大手IT企業経験者の中でも超一級のスター人材が集まる場所となりました。  
 今後も引き続き、「最強のスター人材」が集まる場所であり続けるためには、スター人材を引きつけるブランド力の強化が鍵となります。具体的には、OHPやSNSなど各種デジタル媒体や、オフラインイベント、会員組織の運営等を通じて、「胸躍る仕事がある場所」というブランドの確立を目指します。
 実際に、当社は「左脳的」領域と「右脳的」領域の交わる点において独自のポジションを築いており、アソシエイトの満足度も高く、今後はそれをしっかりと労働市場や潜在顧客に発信していくことが重要と考えています。
 
 以上のような取組みを継続することで、特定個人に依存しない形で会社の信用資本を回転せしめ、安定した高い収益性を確保できるものと考えています。


引き続き、変わらぬご指導をどうぞ宜しくお願い申し上げます。